貿易収支と為替相場の関係は?/貿易黒字は円高要因?

貿易収支とはどのようなものですか?

貿易収支というのは、
次の算式で求められます。

 

⇒ 貿易収支=輸出額(国内に入ってきた金額)−輸入額(国外に出て行った金額)

 

そして、一般に貿易収支の赤字額が増えれば、
経済の健全な発展が危ぶまれますので、
その国の通貨は下落する傾向にあります。

貿易収支と円高・円安

日本は貿易黒字の状態ですが、
基本的には、貿易収支が黒字の場合には、

 

円高要因となり、
円が上昇する可能性が高まります。

 

一方、
貿易収支が赤字の場合には、

 

円安要因となり、
円が下落する可能性が高まると考えられます。

マネーサプライとは?

マネーサプライというのは、
「通貨供給量」ともいい、
市中に出回っている資金量のことをいいます。

 

中央銀行をはじめ、
金融部門全体から経済活動に費やされる通貨の量で、

 

一般の事業会社や個人、
地方公共団体などが保有する
資金量のことをいいます。

 

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なぜ、貿易収支が黒字だと円高要因になるのですか?

貿易収支が黒字であるということは、
日本の製品やサービスが
売れているということを表しています。

 

ということは、その対価として
海外から日本に多くの外貨が
流れ込んでいるということです。

 

しかしながら、
たとえ外貨で入ってきたとしても、
日本国内での支払いには使えませんから、
最終的には日本円に換金されることになるのです。

 

つまり、この時点で
円需要が増えるということです。

 

貿易収支は、GDPなどとは異なり、
通貨の需給関係に直接関わってきますので、
為替相場によって深く影響すると考えられます。

 

とはいえ、貿易収支については、
どちらかといえば日本の数値よりも、
米国の数値が発表されたときの方が、
為替相場へのインパクトは大きいです。

 

ちなみに、米国の貿易収支は、
毎月20日頃に発表されます。

 

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