仮需と実需の違いは?/トレンドへの影響は?

実需と仮需にはどのような違いがあるのですか?@

実需と仮需という2つの市場参加者の大きな違いは、
量的制限と時間的制限の有無にあります。

 

まず、実需タイプの場合は、モノを購入し、
その代金支払いの必要に駆られて
通貨の交換を行うわけですから、
反対売買※を行う必要がありません。

実需と仮需にはどのような違いがあるのですか?A

つまり、ポジションを清算する
時間的制限がないということです。

 

ただし、本当に必要な量しか
通貨交換をしませんので、
取引量には限りがあります。

 

一方、仮需タイプの場合は、
実体経済的には関係しない
利ザヤ目的の外貨投機を行いますので、

 

必ず反対売買の必要があり、
時間的制限(期日)が存在します。

 

ただし、多くの人たちの資金をまとめて取引を行い、
さらに高率のレバレッジをかけているケースが多いことから、
取引量は実需と比較して圧倒的に多くなります。

 

つまり、量的制限が少ないということです。

 

これらのことから、
実需と仮需の動向については、
次のような特徴を持つことになります。

 

■実需タイプの動向
・その通貨の長期的なトレンドになる。

 

■仮需タイプの動向
・短期的なチャートのジグザグとして反映される。

 

※買った通貨を売る、あるいは売った通貨を買い戻すということです。

 

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仮需と実需の特徴は?

仮需というのは、
投機をして利ザヤを得るために
通貨交換を行うものをいい、

 

実需というのは、
投機目的ではなく、
必要に迫られて通貨交換を行うものをいいます。

 

また、仮需と実需には、
次のような特徴があります。

 

<仮需タイプ>
■通貨交換金額 ⇒ 多い
■時間制限 ⇒ あり

 

<実需タイプ>
■通貨交換金額 ⇒ 少ない
■時間制限 ⇒ ない

仮需と実需のトレンドへの影響は?

基本的に、
実需タイプは長期トレンドを作り出します。

 

一方、仮需タイプによる投機は、
投資金額が大きいことから、
一時的なトレンド転換を作り出すこともあります。

 

ただし、必ず反対売買を行わなければならないという
時間的制限があるため、

 

反対売買が集中して決済されれば、
やがては実需タイプのトレンドに戻ることになります。

 

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