市場の外的要因/有事の為替相場への影響

市場の外的要因としてはどのようなものがありますか?

市場には、次のような多くの外的要因があります。

 

■戦争(テロなど)
■各国の政情
■要人発言...など

 

また、それぞれに経済学では測ることができない
「相場のクセ」といったようなものもあります。

テロや紛争が起きた際のポイントは?

テロや紛争が起きた際には、
次の2点がポイントになります。

 

■どの程度、実体経済に影響を与えそうか
■どの程度、継続しそうか

 

短期的に大幅変動するのは、
心理的な不安感から取引量が落ちることで
ボラティリティ(価格変動率)が高まるからです。

 

なので、過度に反応せずに、
既存のトレンドをしっかりと
見極めることが重要になります。

有事の際、為替相場にはどのような影響がありますか?

テロや紛争などの「有事」は、
外的要因の代表格として
市場に影響を及ぼします。

 

物理的にも人やモノが傷つくことから、
一見、そのインパクトは大きい
と思われがちですが、

 

ここ最近のテロと相場の関係を見てみますと、
確かにインパクトは大きいのですが、
実体経済に影響がなければ、
すぐに相場に吸収されてしまうという傾向にあります。

 

実際、米国の9・11同時多発テロの後、
米ドルはパニック的に売られましたが、
翌月にはほとんどが買い戻されています。

 

また、2005年に英国で起きたテロのときも、
翌日にはほぼ回復しています。

 

さらに、主要先進国から見た際の外部紛争である
イスラエルや中東情勢の悪化なども、

 

その多くは短期的な売り材料と捉えられ、
その後すぐに買い戻されています。

 

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