要人発言の為替相場への影響は?/市場が注目する経済イベントは?

要人発言は為替相場にどのような影響を及ぼすのですか?@

為替相場に影響力を持つ要人が、
相場に対して何らかの考えや意向を発表すると、
それが価格変動要因となります。

 

例えば、米国のFRB関係者が
「今後、米国経済は堅調に向かう」
と発言して、それが相場に素直に捉えられれば、
ドルを押し上げる材料になります。

要人発言は為替相場にどのような影響を及ぼすのですか?A

とはいえ、事前に予想されていたり、
誰もが思っていることであったり、
誰も気に留めていない内容に

 

要人が言及したとしても、
価格変動要因にはなりません。

 

つまり、発言のインパクトは様々であり、
むしろ「その通りの発言だった」と捉えられて、
売り圧力になることもよくあります。

要人発言のポイントは?

要人発言のインパクトを測るポイントとしては、
次の2点が重要です。

 

■その発言は市場にとって意外な(驚くべき)内容であるか
■その発言の内容は市場に意識されているか

 

なお、要人発言は、
国際会議や定例的な会議のほか、
通信社や経済紙などに
突然掲載されることもありますので、
常にニュースをチェックしておく必要があります。

 

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市場が最も注目する経済イベントとは?

為替市場参加者の多くが注目する
重要イベントのほとんどは、
何らかの会議になるのですが、

 

その会議では、
その国の「金融政策」や「金利政策」が
検討されることから、
市場価格を動かすインパクトとなります。

 

そのような経済イベントの中でも、
米国のFOMC(Federal Open Market Committee)は
最も注目が高く、
また為替相場にもインパクトを与えます。

FRBとFOMCについて

米国には、各州に独立した連邦銀行があり、
それを取りまとめる中央銀行があるのですが、

 

この中央銀行制度の最高意思決定機関が
FRB(Federal Reserve Board)で、
このFRBが主催する会合の略称が「FOMC」になります。

 

ここでは、
連邦銀行から提出されたレポートを材料に、
今後の金利政策の方向性が議論されます。

 

そして、会議が終了すると、
バーナンキ議長(現在はイエレン議長)など重要人物が
この議事録を発表するのですが、
これが、市場が注目するポイントとなります。

 

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