相続税はどのように計算するのですか?
相続税の課税対象金額というのは、
次のように計算します。
■課税対象金額=相続財産−相続税の基礎控除額
■相続税の基礎控除額=5,000万円+(1,000万円×法定相続人の数)
法定相続人が4人の場合は?
例えば、「金」も含めたすべての財産が8,000万円で、
法定相続人の数が4人の場合は、次のようになります。
⇒ 8,000万円−(5,000万円+1,000万円×4)=△1,000万円
このケースの場合は、
8,000万円の相続財産から
差し引くことができる基礎控除額は
9,000万円(5,000万円+1,000万円×4)なので、
差し引き1,000万円の赤字、
つまり相続税は0円となります。
※2015年1月以降は、相続税の法改正により、基礎控除額が縮小されていますので、注意してください。
法定相続人が2人の場合は?
例えば、「金」も含めたすべての財産が8,000万円で、
法定相続人の数が2人の場合は、次のようになります。
⇒ 8,000万円−(5,000万円+1,000万円×2)=1,000万円
このケースの場合は、
「金」も含めたすべての相続財産は、
前述の法定相続人が4人のケースと
同じ8,000万円ですが、
法定相続人の数が少ない分、
基礎控除額は7,000万円なので、
相続財産は1,000万円となります。
また、この1,000万円のうちの半分は妻、
残りを子供たちで分けることになるのですが、
子供が1人ですので、
妻、子供ともに500万円となります。
ただし、配偶者は法定相続分の範囲内であれば、
相続税がゼロになる配偶者控除がありますから※、
実際には子供の500万円のみとなります。
ちなみに、500万円の税率は
下記相続税の速算表によると10%なので、
50万円の相続税となります。
※配偶者は法定相続分あるいは1億6,000万円のうちどちらか大きい金額まで相続税が免除されます。
<相続税の速算表>
贈与を受けた財産の価額(基礎控除後) | 税率 | 控除額 |
200万円以下 | 10% | − |
200万円超300万円以下 | 15% | 10万円 |
300万円超400万円以下 | 20% | 25万円 |
400万円超600万円以下 | 30% | 65万円 |
600万円超1,000万円以下 | 40% | 125万円 |
1,000万円超 | 50% | 225万円 |