金価格を決定する要因とは?(2)

ドル相場と金価格について@

一般的に、金価格は
ドルが売られると上昇しやすく、
ドルが買われると下落しやすいといわれています。

 

これは、「有事のドル買い」「有事の金買い」
といわれるように、
どちらも安全資産の代表格であることから、

 

一方が下がれば、
他方に資金が流入するという構図にあるからです。

ドル相場と金価格についてA

ちなみに、
「リーマンショック」後の急激な金高、ドル安も、
この構図通りの投資行動によるものだったと考えられます。

米国経済の影響について

一般に、
次のような米国の主要経済指標が
好調を示す数値が発表されると、
「金」は売られやすくなります。

 

■失業率
■消費者物価指数
■金利動向
■住宅着工件数
■鉱工業生産...など

 

なお、中長期的には、
米国の財政収支や経常収支の悪化により
ドル安圧力が強まることから、

 

逆相関的な相場を描きやすい
「金」の価格は、
少しずつ上昇するのではないかとの見方もあります。

原油価格について

金価格というのは、
原油など商品相場全体の動きにも影響されます。

 

例えば、近年ですと、
ニューヨーク原油先物相場が、
1バレル=147ドルの過去最高値を付けた
2008年7月にかけて、
「金」をはじめとする商品相場が軒並み高騰しました。

インフレについて

インフレの進行で貨幣の価値が下落すると、
世界的に普遍の価値をもつ
「金」が買われやすくなり、
金相場を押し上げることになります。

 

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