金価格を決定する要因/インド・中国の経済成長、年金基金の参入、地政学的リスク...

インド・中国の経済成長について@

ワールド ゴールド カウンシル(WGC)によると、
2008年の中国の金消費量は302トンで世界一、
インドは同2位となっています。

 

このように、インドや中国では、
もともと「金」の需要が高く、

 

婚礼や子供の誕生日などのお祝い事で
「金」を贈るのが古くからの習わしとなっています。

インド・中国の経済成長についてA

ちなみに、インド・中国は、
世界同時不況後、

 

再び長期的な高度経済成長を持続するとみられていますので、
金需要も増加の一途をたどるものと予想されています。

年金基金の参入について

ここ数年、機関投資家が
「金」の買い手としての存在感を高めています。

 

例えば、
米国最大の年金基金「カルパース」
(カリフォルニア州職員退職年金基金)が
「金」を積極的に購入する動きを示していることなどです。

 

世界同時株安やインフレ懸念などにより、
分散投資の一環として
「金」の保有割合を拡大しているものと思われます。

 

また、金ETFの登場によって、
機関投資家が金市場に参加しやすくなったことも、
この傾向に拍車をかけている要因となっています。

 

なお、年金や保険などの機関投資家は、
新規に購入した「金」をほとんど退蔵するので、
金価格を下支えすることが期待されます。

地政学的リスクについて

過去1979年の旧ソ連のアフガニスタン侵攻や
イラン革命、
近年2001年9月の米同時多発テロなど、
金価格は有事のたびに大きく上昇しました。

 

今後も、大きな戦争や国際紛争、
大規模テロなどが発生した場合には、
金価格が一時的に大きく跳ね上がる可能性があります。

 

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