為替市場の先行きを予測するには？

「基本的な為替の変動要因」としては、
次の3つの要因があります。

■貿易収支・経常収支
■二国間の金利格差
■二国間の景況感格差

為替市場を的確に捉えるのが難しいと言われるのは、
一つの「基本的な変動要因」に基づいて
変動しているように見えても、

実際には、他の基本的な変動要因や
その他の変動要因といった
複数の変動要因が、

短期的な影響を及ぼし合って
変動していることが多々あるからです。

例えば、貿易収支・経常収支が中心となって
変動している為替市場において、
一時的であっても、
景況感格差が影響を及ぼすこともあります。

また、あるときには、
二国間の金利格差や二国間の景況感格差など
複数の変動要因が、

相対的な格差の縮小や拡大に応じて、
相互あるいは複合的に作用しながら
微妙な影響を及ぼすこともあります。

さらに、二国間の金利格差における
相対的な格差の度合いの変化が、
微妙な影響を及ぼすことも多々あります。

こうしたこともあって、
為替市場に参加する投資家の多くは、
何が何だかよくわからないまま、
遊ばれて終わってしまうということも少なくないようです。

為替市場には前述したような特徴がありますから、
その現状や先行きを判断する際には、
次のようなことを
冷静に見極めて予測することが大切です。

■その時々の為替市場を動かしている主たる変動要因が何なのか
・常に、世界の政治や経済の先行きと
　為替市場の基本的な変動要因との間の
　因果関係を念頭におきたいところです。

■今後為替市場がどの方向に向かおうとしているのか
・円高方向なのか円安方向なのかということです。

■為替レートを形成する主役でもあるヘッジファンドの投資戦略...など