経常収支と通貨の強弱の関係は?

経常収支とは?@

国際収支統計というのは、
経常収支や貿易収支の動向を
判断するための指標で、
これは毎月1回、財務省から発表されています。

 

この国際収支統計のなかの経常収支については、
次の3つにより構成されています。

経常収支とは?A

この国際収支統計のなかの経常収支については、
次の3つにより構成されており、

 

これは一国の対外的な
経済力を示す指標となっています。

 

■貿易・サービス収支
■所得収支
■経常移転収支

通貨の強い・弱いとは?

一般的には、
貿易収支や経常収支が黒字の国、
すなわち、対外的に経済力が強い国の通貨は
買われやすいといえます。

 

その逆で、
貿易収支や経常収支が赤字の国、
すなわち、外的に経済力が弱い国の通貨は
売られやすいといえます。

 

なので、世界の投資マネーというのは、
常にこのような数値やその変化に注目しながら、
その時々の自らの利益確保にとり
最適となる投資戦略を考えて行動しているのです。

 

こうした視点により、
ドル/円相場の力関係を考えてみますと、

 

日本のように経常収支が
大幅な黒字の国の通貨(円)は強いといえますので、
買われやすいことがわかります。

 

逆に、
米国のような経常収支が
大幅な赤字の国の通貨(ドル)は弱いといえますので、
売られやすいということがわかります。

 

ちなみに、現在に至るまで、
為替市場におけるドル/円相場が、
何らかの事が起こるたびに
円高に振れやすかったのは、

 

日本の良好な国際収支の状況が
背景にあったといえます。

 

なお、今後もこうした点を十分に認識しておかないと、
ドル/円相場に裏切られることになりかねませんので
注意したいところです。

 

スポンサーリンク