日本円が買われやすい理由は?

日本の所得収支の急増とは?@

現在、日本円の強くさせる
新たな状況が生じているといわれています。

 

それは、過去の「海外投資」
(企業や個人の海外投資)の果実である
「所得収支」の黒字の急増です。

 

これは、日本の国力の底力を象徴するものともいえるのです。

日本の所得収支の急増とは?A

つまり、結果として、
日本の近年の貿易収支の
月単位の赤字や黒字減少とは裏腹に、

 

日本の経常収支全体で見ますと、
日本はこれまでの大幅黒字を
さらに大きく上回るような
大幅黒字の国へとなりつつあるといえます。

 

わかりやすく言うと、
日本は輸出立国から投資立国へと
変貌を遂げつつあるということになります。

 

こうしたこともあって、
これまでの日本の円というのは、
一貫した経常収支(貿易収支)の
大幅な黒字国の通貨として、
常に対外的にも強い通貨として認識されてきました。

 

ちなみに、日本の円は、
ドル/円相場との関係だけでなく、
世界の主要通貨に対しても買われやすい
という側面を抱えていたとえいます。

 

このように見ていきますと、
現在まで長期にわたり円高の流れが続いてきたことや、
現在もなお為替市場の底流に
円高の流れがあることもよくわかると思われます。

円安・ドル高はくるか?

前述したようなことを考えますと、
今後、もし何かの事情によって、
日本の経常収支や貿易収支の黒字が
大幅に減少したり、

 

あるいは月単位で
赤字になる局面が続くような状況にならない限り、
基本的には、為替市場において
本格的な円安・ドル高の流れには
なりにくいと思われます。

 

なので、当面は、国内金価格に
円安の追い風が吹くような環境が
訪れるのは難しいといえそうです。

 

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