世界的な景気後退と通貨安

経済が好況の国とは?@

経済が好況の国、
すなわち元気がある国というのは、
前述したように投資魅力の高い国と判断されます。

 

具体的には、経済が好況の国(元気がある国)には、
次のような要因による
投資収益の確保が期待できますので、

 

投資家にとっては
投資魅力が満載ということがいえます。

経済が好況の国とは?A

■株式市場の値上がり
■金利水準の上昇
■通貨高…海外投資家にとっては、
     投資先の通貨高はリターンとなります。

 

その結果として、このような国々は、
一国のみではとても実現できないような
巨額の投資マネーを
一気に呼び込むことが可能になります。

 

そして、その投資魅力の高さが、
さらに投資マネーを呼び込むという具合に、
経済的な好循環の恩恵を受けることができるようになります。

 

なお、これにより、
単なる経済発展というだけでなく、
インフラ(社会基盤)の整備や
政治の安定にも大きく寄与することになります。

世界的な景気後退と通貨安

前述のような効果は、
特に国内の市場規模や経済基盤が
あまり強固とはいえない
BRICsや新興工業国などに顕著に表れます。

 

当然のことですが、
市場規模や経済基盤が強固な主要先進国にとっては、
このような効果は無視できません。

 

とはいえ、世界経済というのは、
いつまでも良い面ばかりが続くわけではありません。

 

つまり、
世界経済の景気循環(景気サイクル)がもたらす景気後退や、
リーマン・ショックのような
突発的かつ世界的規模の負の連鎖※が
今後も繰り返される可能性があるということです。

 

このようなときには、それまでとは一転して、
世界的な景気後退が急速に進みますから、
金利低下の速度が速い国ほど、
その国の通貨は売られやすく
大幅な通貨安になりやすく注意が必要です。

 

なお、世界的な金融危機のようなときには、
世界的な低金利につながりますので、
各国の通貨はほぼ全面安の状態を余儀なくされます。

 

※世界的な金融危機に端を発した世界的規模での経済の収縮のことです。

 

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