アメリカの地政学リスクとは?

地政学リスクと為替市場との関係は?@

一般的には、
安全保障上のリスクが高い国の通貨というのは、

 

そのリスクが急速に高まったり、現実のものとなったりしますと、
少なくとも短期的には売られやすくなると考えられます。

 

反対に、安全保障上のリスクが低い国の通貨は、
地政学リスクという点においては安定しているため、
売られにくいと考えられます。

地政学リスクと為替市場との関係は?A

なので、
地政学リスクという視点のみで考えますと、

 

これまでは最強の通貨と言われてきた日本の円は、
近い将来、売られやすい通貨へと
大きく変わる日が来るのかもしれません。

最近の地政学リスクは?

最近の地政学リスクとしては、
朝鮮半島の全面戦争に発展しても
おかしくない事態がありました。

 

具体的には、
韓国の領海内にある島に対して、
北朝鮮から仕掛けられた砲撃に
韓国軍が応戦するというものでした。

 

幸い大事には至りませんでしたが、
この際、韓国通貨ウォンは
一時的に大きく売られることとなりました。

アメリカの地政学リスクは?

2000年頃までの米国というのは、
地政学上のリスクが低い国であると考えられてきました。

 

しかしながら、米国のような軍事大国であっても、
予期せぬ同時多発テロのようなリスクに
さらされることが明らかになり、

 

この辺りから、為替市場の底流においても、
それまでの有事のドル買いの流れから、
有事の金買い(ドル売り)の流れへと
大きく変化したように思われます。

 

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