対外投資と為替相場の関係は?

日本の対外的な投資とは?@

為替市場における各国の通貨の強弱というのは、
最終的には二国間の資本移動※に帰結しますが、

 

ここでは、日本の対外的な投資という観点から
ドル/円相場との関係をみていきたいと思います。

 

まず、日本の代表的な対外投資というと、
次のようなものを挙げることができます。

日本の対外的な投資とは?A

■日本の個人投資家や
 生命保険会社等の金融機関による外国債券や、
 投資信託(外貨建投資信託)に対する投資

 

■日本の企業による国境を越えた合併・買収(M&A)や、
 現地法人の設立による海外活動(特に製造業)などに対する投資

 

※流入超か流出超かという需給関係のことです。

対外投資以外の投資は?

上記の2つ以外にも、対外投資ではないですが、
次のようなもの伴う為替市場での
ドルや円の売買などが考えられます。

 

■日本の輸出産業などによる製品等の海外への大量の輸出
■輸入企業などによる海外からの製品等の輸入...など

 

このような様々な投資行動の際には、
そのほとんどの取引がドル決済とされているので、
円資金が日本国内から海外に移動※することになります。

 

そのため、為替市場では、
円売り・ドル買いという売買スタンスになるのです。

 

これとは逆に、次のような場合には、
ドル資金が海外から日本国内に移動することとなりますので、
為替市場では、円買い・ドル売りの売買スタンスとなります。

 

■企業等のこれまでの投資資金や投資収益の回収
■個人の投資資金や運用収益(利息等)の回収

 

※輸入企業も同じです。

 

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