通貨が上がるから株価も上がるとは?@
まず、通貨主導で
株価が変動するケースでは、
その前提として、
その国の通貨が高まるということは、
その国の経済全体に対する評価が高いということがあります。
通貨が上がるから株価も上がるとは?A
そして、業種的に言えば、円高時には、
日本の輸入関連企業の株が買われ、
反対に、円安時には、
輸出関連企業の株に人気が集まります。
これは、円高の場合には、
たとえ輸出関連企業が
外国で多くの利益を出したとしても、
海外通貨の価値が総体的に下がってしまい、
円に換算したときに
儲けが少なくなってしまうからです。
逆に、円高の場合には、
輸入関連企業の株は買われます。
これは、円の価値が上昇すれば、
輸入関連企業は、
海外から円高になった分だけ安いコストで
原材料や製品を購入することができるからです。
つまり、輸入関連企業にとって
円高はいいことなので、
これらの企業の株が買われるということです。
株価が上昇するから通貨が上昇するケースとは?
わかりやすく日本株で考えますと、
日経平均株価が上昇すれば、
株式市場のおよそ60%とも言われている
外国人投資家※が、
日本株を購入しようとします。
この取引は、当然ですが
日本円で行われます。
つまり、日本株の人気が高まれば高まるほど、
その日本株を購入するために、
購入資金を円に交換する必要性が高くなり、
その結果、円高になる構図が生まれるのです。
※海外に居住している投資家のことです。