金と通貨が異なる点は?@
通貨であれば、刷れば刷っただけ
市場に出回ることになりますが、
金(ゴールド)の場合は、
鉱山から掘り出されるしかありません。
金と通貨が異なる点は?A
つまり、金は人の意思によって
生産量を調整することができないということであり、
金の供給が限定的であるということは、
価格が落ちないということになるのです。
また、基本的に通貨は紙切れであり、
インフレ率の上昇などにより、
その価値は簡単に下落してしまいますが、
金は商品自体に価値があります。
金と為替相場の関係は?
金価格主導で為替相場が変動することは、
ほとんどないと考えてよいと思われます。
これは、金には原油のように、
実体経済における実需がほとんどないからであり、
需要のほとんどが宝飾品としてだからです。
金とドルの関係は?
金が中長期的に上昇している場合は、
もしかすると、
米国のインフレ懸念(ドルの価値が疑われている)
が台頭しているのではないか、と考えて
ドルの下落を視野に入れておくとよいと思います。
つまり、短期的な金価格から、
ドルを予想する必要はありませんが、
長期的な金価格の上昇からは、
コモディティ通貨の価格の上下と、
インフレ懸念の台頭を注視する必要があるということです。