中立性に欠けたレポートには注意が必要/フロー指標とストック指標

ゴールドマン・サックスのレポートについて@

経済指標であれ要人発言であれ、
何か出た途端に
通信社や新聞社のサイトから配信されますので、

 

スピードに関しては、
インターネットにかなうものはないと思われます。

ゴールドマン・サックスのレポートについてA

しかしながら、
経済に関する様々なニュースやレポートの中で、
いわゆるメディアを度外視した、
一企業、一研究所の発表などが
マーケットを動かす要因となることがあります。

 

これは、具体的には、
2008年の米国ゴールドマン・サックスの
「原油価格が1バレル200ドルまで上昇する」
というレポートなどが該当します。

 

この当時は、
世界的に好景気であった背景などもあって、
プロの投資家までもが
これを信じていたようです。

 

実際、NY原油価格は
およそ150ドルまで上昇しました。

 

しかしながら、
これは典型的なバブル状態であり、
その後あっという間に
30ドル台まで下落してしまいました。

 

ゴールドマン・サックスのレポートは、
理論的でファンダメンタルズをベースにした
非常によいレポートであったのですが、

 

中立性に欠けていたために
このような結果になってしまったということのようです。

 

1つのレポートに
市場が踊らされた顛末といえそうです。

フロー指標とストック指標について

経済指標には、大きく分けると、
次の2つがあります。

 

■フロー指標
・フロー(流れる)という言葉通り、
 ある一定の期間に生産された
 モノやサービスの量のことで、

 

 フロー系経済指標としては、
 GDP、農業産出額、機械受注額、エネルギー消費量
 などがあります。

 

■ストック指標
・ストックとは、ある時間内に貯蔵された量のことで、
 ストック系経済指標としては、
 国債残高、民間企業資本ストックなどがあります。

 

【スポンサーリンク】