資産全体に対する金保有の割合は?

どれくらいの金をポートフォリオに組み入れるべき?@

プライベートバンキングを利用するような欧米の富裕層は、
資産の20%を「金(ゴールド)」で保有している
というような話も聞きますが、

 

一般の個人投資家は、実際にどれくれいの金を
ポートフォリオに組み入れればよいのでしょうか?

どれくらいの金をポートフォリオに組み入れるべき?A

もちろん、資産家になればなるほど
「金」の保有割合を多くすることはできると思いますが、

 

富裕層というのは、殖やすための資産運用というよりは、
むしろ減らさないための、あるいは節税のために
資産運用をしている面もあるわけです。

 

そのような資産を減らさないという目的においては、
「金」には普遍的なメリットがあるわけですが、

 

金融資産が、数百万円から
1,000万円程度の人にとっては、

 

資産運用の点では
明らかに非効率といえるかもしれません。

 

よって、
資産全体に対する保険という役割から
「金」を保有するという場合には、

 

5〜10%程度を持っていると
よいのではないかと考えられます。

5〜10%程度で資産運用の保険になるのですか?

とはいえ、
「金」を5〜10%持っていたからといって、
株価などの値下がり分を
すべて補うのは無理かもしれません。

 

しかしながら、
持っている資産の中で一部上がるものがあれば、
もし他の資産が下がったとしても、
下げを多少緩和することはできるはずです。

 

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金は保険?

昔から金は、「有事の金」とか
「インフレヘッジの金」「ラストリゾートとしての金」
などと言われますが、

 

実際、株式や債券など
伝統的な金融資産の価値が目減りするような
「経済有事」の時には、
金価格は上昇してきました。

 

つまり、多くの人にとって起きてほしくない時、
例えば、サブプライムローン問題に端を発した
国際金融不安など、

 

世界経済が混乱している時に
金価格は上昇しているのです。

 

このような時に、
改めて「金」を一部持つことの意味が確認できるわけで、
また、インフレ懸念が出てきたときにも
安心感を持つことができるわけです。

 

こうしたことから考えますと、
「金」は有事の保険として、
分散投資の一資産として
保有するのがよいと思われます。

 

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