金ETFの投資対象は?/リンク債のリスクとは?

金ETFはどのような金融商品なの?

金ETFというのは、
金(ゴールド)の魅力とETFの長所を
上手く組み合わせた金融商品といえます。

 

つまり、金ETFとは、
実物資産としての金(ゴールド)の信頼性や安定性に、
ETFの使い勝手のよさという利便性が
プラスされた商品であると考えるとよいと思います。

金ETFの投資対象は?

金ETFは、
それぞれ次のようなものを投資対象としています。

 

■SPDRゴールド ⇒ 金(ゴールド)の現物
■ETFS金上場投信 ⇒ 金(ゴールド)の現物
■金価格連動型ETF ⇒ 金価格に連動するリンク債

 

上記の金ETFは、どれも日本では
金(ゴールド)の現物に交換できないので、

 

現物に投資しようと、リンク債で運用しようと、
それほどの差はないといえますが、
リンク債への投資はリスクがないわけではありません。

 

これは、実物資産でない金融商品には
必ず発行体が存在するからです。

 

発行体には、破綻するリスクがあり、
発行体が破綻したときには、
その金融商品も価値を失いますので、

 

発行体の存在する金価格連動型ETFには
リスクがあるといえるのです。

 

なお、金(ゴールド)の現物には、
発行体が存在しませんので、
発行体が破綻するリスク(信用リスク)はないといえます。

 

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リンク債にはどのようなリスクがあるの?

どの金ETFであっても、
日本では金(ゴールド)の現物に交換できませんから、
現物に投資しようと、リンク債で運用しようと、
それほどの差はないといえます。

 

しかしながら、リンク債への投資には
リスクがないわけではありません。

 

金価格連動型ETFは、
金価格に連動するリンク債を投資対象としていますが、
このリンク債への投資にはリスクがあるといえます。

 

というのは、実物資産でない金融商品には
必ず発行体が存在するからです。

 

具体的には、株式・社債であれば、
その株式・社債を発行した企業、
国債であれば、その国債を発行した政府、
預貯金であれば、銀行・日本郵政などです。

 

これらの発行体には、
破綻するリスクがあります。

 

企業が倒産すれば、
株は何の価値もなくなってしまいますが、

 

これは、発行体が国家であっても
同じことなので安心はできません。

 

国家が破綻するリスクを
「カントリーリスク」といいますが、

 

かつてのアルゼンチンのように財政危機に陥り、
ついには「債務のデフォルト(不履行)」を
宣言した例もあるからです。

 

つまり、発行体が破綻したときには、
その金融商品も価値を失いますので、
発行体の存在する金価格連動型ETFには
リスクがあるといえるのです。

 

ちなみに、金(ゴールド)の現物には、
こうした発行体が存在しませんので、
発行体が破綻するリスク(信用リスク)とは
根本的に無縁であるといえます。

 

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