日本の貿易黒字と円高の関係は?

貿易収支とは?

貿易収支というのは、
経常収支を構成してる指標ですが、

 

より具体的には、
一国の商品の輸出分から商品の輸入分を
差し引いた数値を表したものをいいます。

所得収支とは?

また、所得収支というのも
経常収支を構成してる指標ですが、

 

より具体的には、
雇用者報酬と投資収益
(直接投資、証券投資、その他の投資収益)の
受け払い(差し引き)を表しています。

日本の貿易黒字はいつまで続くの?

現在までの日本は、
一部の例外を除いて、基本的には、
年間の貿易収支の黒字が
10兆円を超えるような状況が続いてきたといえます。

 

なので、世界でも長い間、
突出した貿易黒字国として知られています。

 

ただし、この日本の貿易収支の黒字は、
常に経常収支の黒字額の大半を占める
という片寄った状況が続いていました。

 

こうした背景から、1980年代には
アメリカの対日経済制裁という
日米貿易摩擦にさらされ続けたこともありました。

 

また、度々、
アメリカを中心とする主要先進国から
日本叩き(ジャパン・バッシング)と呼ばれる
洗礼を受けることも余儀なくされてきました。

 

しかしながら、
最近では日本の貿易収支は、
長期的な円高の影響が
徐々にボディブローのように効いてきているようです。

 

実際、2000年代後半には、
月単位では赤字、
年間の貿易黒字も大幅に減少となるケースも
見受けられるようになっています。

 

なお、このような状況から鑑みますと、
現在の為替市場のドル/円相場は、
どちらかといえば、
円安の流れに傾いてもおかしくないといえそうです。

 

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