売られやすい通貨と買われやすい通貨とは?/通貨の力関係とは?

売られやすい通貨と買われやすい通貨とは?@

投資マネーというのは、常に、
金利の低い国※1から金利の高い国※2へと流れます。

 

特に、今後、金利の低下が予想される国や
金利の上昇が予想される国に着眼することは、

 

為替市場の先行きや流れの変化(転換点)などを
的確に判断するに当たって非常に重要になります。

 

※1…これから低下が予想される国も含みます。
※2…これから上昇が予想される国も含みます。

売られやすい通貨と買われやすい通貨とは?A

実際、世界の投資マネーは、
景気の低迷から低金利(超低金利)を余儀なくされている
アメリカや日本、欧州などの主要先進国から、

 

それとは対照的に、
景気の拡大から高金利(インフレ懸念)にシフトしつつある
BRICsや新興工業国、資源国へと流れ込んでいます。

 

なので、このような結果として、
円売り要因となっている円・キャリー取引や、
ドル売り要因となっているドル・キャリー取引に象徴される、
低金利国に甘んじているドル、円、ユーロは
売られやすい通貨といえそうです。

 

逆に、高金利国の通貨として位置づけられている
豪ドルやランド(南アフリカ)、
レアル、ルピー(インド)、元などは
買われやすい通貨といえそうです。

通貨の力関係とは?

各国通貨の力関係というのは、
いつまでもずっと同じ状態が
続くわけではありませんので、

 

当然、力関係の相対的な変化から
逆の関係に転じることもあります。

 

すなわち、この力関係の変化が、
為替市場の先行きや転換点を判断する際に
重要なポイントとなります。

 

ちなみに、この二国間の金利格差は、
二国間の景況感格差とも密接に関係しています。

 

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