名目金利とは?/二国間の金利格差を比較するには?

金利差の「金利」とは?@

二国間の金利格差については前述したとおりですが、
この「金利」とは何を指しているのでしょうか?

 

一般的に金利といった場合には、
次の2種類のものがあります。

 

■名目金利
■実質金利

金利差の「金利」とは?A

ちなみに、
名目金利は実質金利よりも
高いのが一般的です。

 

ただし、日本のように、
デフレを克服できないままの国については、
実質金利のほうが名目金利よりも高くなる
という異常な状態となることもあります。

 

なお、こうした関係は、
名目GDPと実質GDPの関係についても
同様のことがいえます。

名目金利とは?

名目金利というのは、例えば、
日本やアメリカの10年国債のように、

 

「広く一般的な金融商品に適用されている
利率に基づいて換算される金融商品の利回り」

 

と考えるとわかりやすいと思います。

 

ちなみに、
この名目金利を比べることによって、
その時々の二国間の金利格差を
簡単に判断することが可能になります。

 

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二国間の金利格差を比較するには?

二国間の金利格差を比べるに当たっては、
一般的には、比較対象となる
金融商品の種類や期間が同じ
金融商品同士で比較します。

 

具体的には、例えば、
日本の10年国債の利回りと
アメリカの10年国債の利回りを比較するといった具合です。

 

ちなみに、
同様の条件であれば、
5年国債、3年国債、6か月国債、
政策金利でも構いません。

 

例えば、アメリカの政策金利といったら
短期金融市場における
FFレート(フェデラル・ファンド・レート)ですが、

 

これは、日本の政策金利である
無担保翌日物コール・レートと同じ意味になります。

 

また、日米の10年国債の利回りは、
ともに長期金利の代表的な指標ともなっていますが、
これらの金利こそが、
名目金利と呼ばれるものになります。

 

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