二国間の資本移動が集中的に発生する時期やタイミング

二国間の資本移動が発生する時期は?@

二国間の資本移動が集中的に発生する
具体的な時期やタイミングとしては、
次のようなものがあります。

 

@日本企業(輸出企業)の決算、
 特に3月末の本決算または9月期末の中間決算に伴う
 輸出代金(ドル)を円に換えるための円買い・ドル売り

二国間の資本移動が発生する時期は?A

A税制上の優遇措置※の適用期間中に
 日本の現地法人が現地で稼いだ利益(通常はドル)の
 日本への送金のための円買い・ドル売り

 

 ※海外の日本企業が得た投資収益に対する非課税措置

 

B日本の個人や金融機関等の
 投資収益(利息等)の受け取り※のための
 円買い・ドル売り

 

 ※経常収支の黒字額にも直結します。

 

C日本の金融機関(保険会社等)の決算に伴う
 保有外国債券の売却代金の回収や
 買付代金を送金するための
 円買い・ドル売り、円売り・ドル買い

 

なお、上記の時期やタイミングは、
その他の変動要因のうちの季節要因や
一国の制度変更(税制の変更)などと重なることがあります。

円買い・ドル売りの仕掛け

前述の二国間の資本移動が
集中的に発生する時期やタイミングに合わせて、
投資マネーによる大規模な円買い・ドル売りが
仕掛けられることが多々あります。

 

実際、過去には、
予想以上の急激かつ加速度的な
円高局面が引き起こされることもよくありました。

 

ちなみに、こうした局面になりますと、
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の
国際通貨取引所(IMM)において取引されている
円の買い越し残高が
ピークになりつつあることも多いのですが、

 

これは、為替市場の短期的な動向を判断する際の
1つの基準にもなっています。

 

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