為替相場と国債利回りの関係性

為替相場と国債利回りには

どのような関係にあるのですか?

 

金利が上昇した場合には、それだけで喜ぶのではなく、やはり「インフレ率」を加味したFX投資を心掛けたいところです。インフレ率を加味したその国の「為替相場」と「国債利回り」の関係については、次のようになります。

 

■その国の経済が好調
金利の上昇 ⇒ 国債価格の低下 ⇒ 同時にその国の通貨高

 

■その国の経済が低迷
金利の低下 ⇒ 国債価格の上昇 ⇒ 同時にその国の通貨安

 

具体的にはどうなるの?

 

国債の利回りを仮に2%としますと、具体的には、次のようになります。

 

■日本の金利が3%に上昇するケース
・利回り2%の国債は、金利3%よりも低いので、売りたいという投資家が増加します。

 

・国債価格は下落します。

 

・国債購入時の価格(国債価格×申込み単位)は下落しますが、 満期日に償還される金額は決まっていることから、利回りは上昇します。

 

■日本の金利が1%に下落するケース
・利回り2%の国債は、金利1%よりも高いので、購入したいという投資家が増加します。

 

・国債価格は上昇します。

 

・国債購入時の価格(国債価格×申込み単位)は上昇しますが、満期日に償還される額面金額は決まっていることから、利回りは下がります。

 

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地合いの形成過程は?

 

一般的に、上昇トレンドの時には、多くの投資家がその通貨を買っているということですから、市場参加者の多くは上昇してほしいと願っているわけで、そのような願望が希望的観測を生み、都合のよい情報のみに目を向ける地合いを形成するともいえます。

 

国債と通貨(為替)の関係@

不景気のとき、日本銀行はなぜ国債を買うの?

 

まず日本銀行の役割として重要なものに金融政策があります。これは銀行の貸出量に影響を与えて、景気や物価を調整しようとする政策です。

 

具体的に、景気が悪いときに日本銀行はどんなことをするのかというと、銀行から国債を買うのです。

 

銀行から国債を買うということは、その代わりにお金などを支払わなければなりません。つまり、日本銀行が国債を買うと、その分銀行にお金が回ることになるのです。

 

そして、銀行にお金があるということは、そのお金で貸し出しをすることができますから、それを個人や企業に貸し出しができれば、経済が回っていって景気が良い方向へ向かっていくようになるのです。

 

ですから、国債を買うことによって、世の中にお金が回っていって景気が良くなっていったり、あるいは物価が上向いていったりするのです。

 

これが日本銀行の金融政策の1つである不景気の場合のやり方になります。

 

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国債と通貨(為替)の関係A

好景気のとき、日本銀行はなぜ国債を売るの?

 

景気が良いときには、どんどん景気が良くなった方がいいと思いませんか?

 

実はそうでもないのです。景気には波があるものなので、良くなりすぎると、その後の反動でズドンと下がってえらいことになるからです。

 

ズドンと下がると影響が大きいので、景気が良くなってきたら少し抑えて、悪くなったら持ち上げてとやっていくのが大切なのです。景気の波を穏やかにしていくことで、様々なことに対する影響を少なくしていくことができるのです。

 

では、好景気の時、具体的に日本銀行はどのような金融政策をとるのでしょうか?

 

景気が良いときは、日本銀行は国債を銀行に売ります。銀行に国債を売るということは、銀行からお金などを回収することになりますから、銀行は資金量が減ることになります。

 

銀行の資金量が減るということは、貸し出しが減るわけで、それにより経済活動が少し抑えられるようになるのです。そうして景気は少し落ち込み、物価も上がりすぎのところで少し下げることができるわけです。

 

これが景気が良いときの日本銀行の役割になります。

 

このように、日本銀行というのは、景気や物価に左右する力を持っていると言えます。

 

国債価格と国債利回り、国債相場との関係

国債と金利の関係は?

 

最近、金利や財政に関するニュースをよく耳にしますが、その金利情勢がどうなったらどうなるということについてはあまり知られていませんので、ここで解説していきたいと思います。

 

まず金利が上昇すれば国債価格自体は下落します。一方、金利が下落すれば、国債価格自体は上昇します。

 

これは経済的な動きになりますので、これはこういうものだと理解しておけばよいと思います。

 

例えば、債券マーケットにおいて金利が1%に上昇したという場合、これは日本国債の価値というものが目減りしてしまっているということになるわけです。

 

そもそも国債とは、わかりやすく言えば借金のことです。この国債を買っている主体というのは、私たち国民一人ひとりです。

 

これを言い換えれば、赤字国債を買い支えているのが日本銀行やゆうちょ銀行、地方銀行、都市銀行など日本の銀行です。

 

都市銀行やゆうちょ銀行にお金を預けている人はたくさんいらっしゃると思いますが、銀行はそのお金を元手に日本国債に投資をしているのです。

 

よく日本国債なんか持っていないと勘違いされている人がいらっしゃいますが、実際には、お金を銀行に預けている以上、国債を保有しているのと同じことなのです。

 

日銀が発表する「金融システムレポート」があるのですが、ここには金利が上昇すると銀行が抱えている国債がどれぐらい目減りするのかという試算が載っています。

 

例えば、過去に金利3%の場合に、16.6兆円目減りするという試算がありました。ただこの程度の金利上昇であれば、銀行の自己資本に深刻な影響を及ぼさないとも記載されていました。

 

金利が上昇しても何も問題ないと思われるかもしれませんが、実は住宅ローンや、中小企業経営されている経営者の方なら借入金の金利も上昇していくので、その返済額が増えることになります。

 

なぜ金利が上がると国債価格が下がるの?

債券価格と利回りの関係

 

長期金利とは、満期が1年以上の国債や社債などの利回りのことを言います。この国債は、1年債から40年債までたくさんの種類があります。

 

このたくさんある中でも特に指標とされているのが、10年債になります。10年債は私たちに身近な住宅ローンなどの目安にもなっています。

 

ただ、いつもわかりにくくなってしまうのが、なぜ金利が上がると国債価格が下がるのかというところです。そこで、債券価格と利回りについてわかりやすく解説していきたいと思います。

 

例えば、年利3%で額面が100万円の国債を買うとします。そして、その後景気が良くなり日銀が利上げをして、翌月に新たに発行される国債は5%になることがわかったとします。

 

そうすると、投資家は当然利益率の高い5%の国債を買いたくなりますから、3%の国債を持っている人は、5%の国債に入れ替えたくなります。

 

ただし、国債を入れ替えるためには同じ100万円では売れません。これは、100万円で5%の国債が買えるのに、わざわざ儲からない3%の国債を買う人はいないからです。

 

では、3%の国債はどうすれば売れるのでしょうか?

 

それは価格を安くすればいいのです。このケースですと、100万円から86.5万円程度まで下がれば利回りは約5%になります。こうすれば5%の国債とほぼ同水準となりますので買う人が出てくるのです。

 

これが国債の価格が下がると金利が上昇するという債券の仕組みになります。

 

債券の価格と利回りの関係は難しいのでなかなかわかりづらいですが、上記のように考えるとかなりわかりやすく理解できると思います。

 

なぜ難しいのかというと、私たちは債券を購入すると満期まで保有するからです。途中で売却するという人はほとんどいませんよね。だから難しく感じてしまうのです。

 

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