相対取引とは?/標準偏差とボラティリティ...

相対取引とは?@

相対取引というのは、
市場参加者が、1対1の関係で価格を決め、
売買する取引のことをいいます。

 

要するに、価格は、
株式投資のように、一律ではないということです。

相対取引とは?A

株式投資の場合ですと、銘柄が多いので、
個々に取引をした場合には
流動性が低下するリスクがあります。

 

しかしながら、FXの場合は、
取引総量が1日1兆5千億ドルもある
世界最大の金融市場ですから、
流動性が確保でき、
相対取引が成り立つのです。

 

円であれドルであれ、
通貨というのは、
国が発行しているものですから、
株式とは信用力が違います。

 

なので、皆、
安心して売買できるということです。

 

ただし、個人投資家にとって問題なのは、
取引業者によって価格が異なることです。

 

FXで取引業者選びが重要であるというのは、
実はこのようなことを指しているのです。

 

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標準偏差とボラティリティ

標準偏差というのは、ボラティリティを
統計学的な数字として表すための指標です。

 

わかりやすく言うと、
平均値からかけ離れた値(価格)が、
どれだけの確率で発生するかということを示すものです。

 

最近は、相場のボラティリティを把握するために、
過去何週間とか、過去何日間といった
短期におけるこの標準偏差が使われることが多くなっています。

 

ドル/円の為替相場では、例えば、
1日で1ドル当たり2円以上変動する確率が
5%以上あるかといったことを踏まえながら、

 

その期間の相場のボラティリティを考え、
それが自分の運用資産にとって
どれだけのリスクになるのかということを考えます。

 

ドル/円相場について言えば、
1ドル=360円の頃と比較すると、
いまは3分の1程度の水準で推移していますから、
それだけボラティリティは低くなっているといえます。

 

こうした歴史的な相場変動のなかで、
現在の相場水準を考える
ということも非常に大切なことです。

ボラティリティと損益

当然ですが、ボラティリティが高い相場では、
大きな利益を得られやすい半面、
大きな損失も被りやすいといえます。

 

また反対に、ボラティリティが低い相場では、
それほど大きな損失は被りませんが、その代わり、
一定以上の利益を得るのは難しくなります。

 

よって、FXでは、
いまどの通貨ペアのボラティリティが高くて、
どの通貨ペアのボラティリティが低いのか
といった相場動向を常に把握しておくことが重要です。

 

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