機関投資家と実需/通貨の受け渡しの手数料

機関投資家とは?@

機関投資家というのは、
顧客から集めた資金を運用する
次のような会社のことをいいます。

 

■生命保険会社
■損害保険会社
■投資信託会社...など

機関投資家とは?A

1980〜90年代には、
日本の生命保険会社は、
巨額の運用資金から「セイホ」と呼ばれ、
為替市場に大きな影響を与えていました。

 

しかしながら、
その後のバブル崩壊によって
存在感はかなり小さくなっているようです。

 

現在は、投資信託を通しての
外貨投資が盛んであることから、
長期的な円安ドル高の材料の1つとされています。

実需とは?

実需というのは、
輸出や輸入を伴う事業を行っている会社のことをいいます。

 

輸出入企業では、
将来の売上げやコストを確定するために、
先物取引※をしています。

 

しかしながら、現在の大手企業では、
為替リスクを減らすために
色々と経営上の工夫をしているので、
以前ほど影響はなくなったと言われています。

 

※先物取引というのは、3か月後にドルを買ったり売ったりする取引のことです。

 

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通貨の受け渡しの手数料は?

また、いまだに多くの銀行では、
1ドル取引するごとに
1円程度の手数料がかかりますが、

 

FXでは、銀行の10分の1程度の手数料で
外貨を売買できますので、
手数料は格安です。

 

もちろん、現受けした通貨を
実際の貿易の決済などに使うためには、
取引事業者の口座から
銀行口座を経由する必要がありますので、

 

その際に銀行側でも
手数料を取られることになります。

 

しかしながら、その手数料を含んでもなお、
銀行の為替手数料よりも割安な場合が多いです。

 

よって、FXは、投資だけでなく、
実需の為替取引にとっても有利といえます。

具体的な通貨の受け渡しとは?

FXで通貨の受け渡しを行うのは、
株式の信用取引で
品受けや品渡しをするのと類似しています。

 

FXでは、受け渡しの手続き(申請)をして、
受け渡しに伴う資金が預託されていれば、
それで受け渡しが行われます。

 

ちなみに、受け渡しは、
締め切り日時が取引形態によって異なっています。

 

スポット取引では、各営業日の午後3時まで、
フォワード取引では最終取引日の2営業日前の正午まで、
などと決められています。

 

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