日本の金価格と国際金価格の違いは?

日本の金価格はどのように決定されるのですか?@

日本の金価格と国際金価格には、
いくつかの相違があります。

 

一般に、世界の金価格は、
重量単位はトロイオンス(約31.1g)、
価格は米ドル建てですが、

 

日本では、重量はグラム単位、
価格は円建てとなっています。

日本の金価格はどのように決定されるのですか?A

日本で私たちが店頭で購入する
「金」の価格(店頭小売価格)は、

 

毎日の国際金価格と
ドル/円相場に基づいて決定されています。

国際金価格の変動要因は?

国際金価格というのは、
様々な要因によって変動します。

 

基本的には、
需給動向が大きな影響を及ぼすのですが、
その他次のような要因が
金相場を大きく動かすこともあります。

 

■各国中央銀行の意向
■保険や年金、ヘッジファンドなど機関投資家の売買

 

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最近の金価格の上昇の要因は?

最近ですと、
「リーマンショック」による世界同時株安を受けて、

 

米国の機関投資家が
「金」の保有割合を高めたことや、
中国が外貨準備高の一部を
ドルから「金」に換えたことなどが、

 

国際金価格を上昇させる
要因の1つになっています。

 

その結果として、2008年10月に
一時700ドル/オンスを割り込んだ
ニューヨーク金価格は、

 

2009年3月には
過去最高値の1,030ドルと30%以上も
上昇することとなりました。

 

しかしながら、日本の「金」の店頭小売価格は、
国際価格ほど急激には上昇しませんでした。

 

これは、同時期に
大幅な円高・ドル安が進行したからです。

 

このように、日本の「金」の店頭価格というのは、
為替相場の影響を大きく受けやすいという特徴があります。

店頭小売価格に含まれるものは?

店頭小売価格には、
「金」を輸入するための運賃、
保険料、加工コストなども含まれます。

 

なので、もし原油価格の上昇で運賃が上がれば、
小売価格も上昇する可能性があります。

 

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